社会とか時事とか得意ではないのですが、思うこともあり今回は少しおカタイ話をしてみます^^

あなたは、今のゆとり世代についてどう思いますか?

 

ゆとり世代の人たち

私はギリギリゆとり世代ではありません。

今の20代前半くらいの人がゆとり世代でしょうか?

でも、歳が近いところで語ってみます^^

 

まずは、ゆとり世代ではない人のためにゆとり世代の内側から見てみましょう。

今のゆとり世代というと、まるでモルモットのように社会の実験道具にされた人たちですね。

 

「週休二日制導入!」

「気持ちにゆとりを!」

「家族との時間を増やして健やかに!」

導入された頃は、こんな声が高らかに叫ばれました。

 

私も学校が半日で終わる土曜日が来ると嬉しかったことを今でも覚えています^^

太陽が高いうちに家に帰り、母が作った昼食を食べ、友人と遊びに出かける…。

それはそれは、とても楽しい時間でした^^

 

でも良いことばかりではありません。

ゆとり教育の裏で学校の授業数は減り、授業スピードはアップ。

ついていけない子どもを心配した親たちは子どもを塾へ強制収容しました。

 

結果、子どもの帰りは遅くなり、子どもは家族との夕食を摂れなくなりました

塾の帰りに1人で食べるコンビニおにぎりのなんと冷たいことか…。

(肉まん食べればいいじゃん、というツッコミはナシで(笑))

 

そんなわけで、ゆとり教育に求めた「家族との時間を増やして健やかに!」は幻のものになったのです。

 

ゆとり世代の共通点

そんな勉強に必死の毎日を過ごし、失敗の許されない受験戦争を生き抜いてきた彼らには、ある共通点があります。

それは、問題に遭遇すると「正解を求める」傾向があること。

 

「この問題の正解は?」

「この人はどんな答えを求めている?」

「間違ってはいけない、間違ってはいけない…」

彼らの頭の中では、常にこんなことが渦巻いています。

 

そんなことをつゆ知らない大人たちは「君は想像力が無いね」とか、「考え方が硬すぎるよ」とか、「自分の考えも言えないの?」とか彼らに言い放ちます。

彼らが答えられないのは無理もありません。

だって、長い間そう求められてきたのだから。

 

ゆとり世代の悩みですよね…。

 

ゆとり世代は打たれ弱い?

運動会では順位さえつかない環境で育ったゆとり世代は、なんでも「個性」で許されました

 

「あなたはあなたで素晴らしい」

「私は私で素晴らしい」

「みんな一人ひとり素晴らしい」

こういう環境で育てば、競争心は無くなりますよね。

 

また、自分の存在をすべて認められた環境で育つと、怒られることに対して免疫がありません

 

怒られると傷つきやすい。

だから、怒られたくない。失敗したくない。

だから、正解を求める。求められるものを、答える…。

これは上の話にも繋がりますね。

 

この様子を上の世代が見ると「あまったれてるな~」と感じるかもしれません。

が、彼らに責任がないことは言っておきます。

 

あ、ついでに言っておきますと、ゆとり世代の中にも負けず嫌いな人はいますし、発想が豊かだったり、年上から好かれる「エリート」だったりする人もいます。

ここで言っているのは、「傾向が強いだけ」の話です。

 

実はカウンセラー仲間との間でもこの話が出たことがあって、結局は「社会が悪いんだよね~」で話は落ち着きました。

一緒に話していたのは40代~60代の人たちです。20代は私だけ。

 

で、です。

「社会が悪いんだよね~」って、そこで終わらしちゃダメなんです。

社会のせいにしたままでは、ゆとり世代の彼らは苦しんだまま。

なーんにも変わりません。

 

そこで次回は、「打たれ弱くちゃダメなのか?」「逃げちゃダメなのか?」という話をしようかな、と^^

ゆとり世代にはゆとり世代なりの生き方があるってことを私流に語ります。

ゆとりはダメか? 逃げることは悪なのか?(後編)