先日ツイッターで話題になったこの話、知ってます?

医療に関わる人が緊急時キラキラネームによって起こるマズイ状況について語ったものです。

引用元:https://twitter.com/Ikuya_Ueta/status/362214798634651648

 

このつぶやきは多くの人がRTし、返信もたくさん寄せられていますね。

しかし、つぶやいた人が伝えたい内容とは違う意味で受け取った人からの返信もちらほら見えます。

 

なぜ、つぶやいた人の伝えたいことは完全に伝わらなかったのでしょうか?

今回はこの事例をもとに「人に伝わる文章」について考えます。

 

文章は未来の先の先まで伝えるべし

話題のつぶやきを再度文字として載せます。

キラキラネーム、頼むからやめてください。救急隊から患者情報入電の際、通常使う漢字で、常識的な読みでないと、患者IDを作り間違えます。あとで作り直すと2つIDが出来て、取り違えの危険性が増します。電話で伝わる名前にしてください!!

引用元:https://twitter.com/Ikuya_Ueta/status/362214798634651648

 

この文章について「伝わる文章かどうか」を見たとき、残念ながらつぶやいた人の言いたいことは伝わりにくいです。

 

この文章から読み取れることを並べます。

  1. キラキラネームを辞めて電話で伝わる名前にして、という医療関係者の声
  2. キラキラネームの場合、患者IDを作り間違える
  3. 患者IDを2つ作った場合、取り違えの可能性が高まる

以上の3つですね。

 

しかし、多くの人に「よし、キラキラネームをやめるぞ!」と思ってもらうには、上の3つでは足りないものがあります。

それは…読者に未来を想像させること。

 

医療関係者であれば、「患者IDの取り違え」がどんな悲惨なことになるのかは常識なのでしょう。

ところがどっこい、私たち一般人には「患者IDの取り違え」がどんなことを意味するのか、どんな未来が待っているのか、さっぱり分かりません。

 

実際、つぶやきに対する返信の中にこうした質問がありました。

そういうキラキラネームの人がいた場合IDが2つできて取り違えたらどうなるんですか?

 

この質問に対してつぶやいた人は以下のように答えています。

電子カルテのそれぞれのIDにひとりの患者さんの情報が分かれて書き込まれ、どういう診療がされているかわからない。間違えた方の名前に該当する人がいれば,その人と取り違える可能性もあります。

 

しかし、上の答えでは「取り違えたらどうなるか?」の未来がまだ不明瞭です。

 

一般人からすれば、患者IDの取り違えによる恐ろしさが想像できないため、キラキラネームの危険性もよく分かりません。

伝わったとしても以下の2つでしょう。

  1. 現場の人の間で患者の情報のやり取りに時間がかかるのか、大変だなぁ
  2. 現場の人は患者IDを2つ作るのか、仕事が増えて大変だなぁ

 

自分や子どもの身になって考えてもらうには、明確な未来を伝える必要があります。

 

キラキラネームの場合、患者IDを作り間違える(原因)

→患者IDを作り間違えたため作り直して患者IDが2つになった場合、
取り違えの可能性が高まる(未来)

→取り違えの可能性が高まるとどうなる?(未来の先。これが書かれてない)

 

改善例。こう書けば伝わった!

ライターの端くれの私が改善例を書いてみます。

・元の文章

キラキラネーム、頼むからやめてください。救急隊から患者情報入電の際、通常使う漢字で、常識的な読みでないと、患者IDを作り間違えます。あとで作り直すと2つIDが出来て、取り違えの危険性が増します。電話で伝わる名前にしてください!!

ここから改善案「読者に未来を想像させる」を含めたものに変えます。

 

・改善例

医療関係者から。キラキラネームが危険! 電話で伝わる名前にして下さい。患者が緊急に病院へ運ばれる際、珍しすぎる漢字や読みの場合、救急隊から病院へ口頭で入る患者情報が間違われる可能性が高くなり、他の患者に与える薬をあなたのお子さんに与えてしまい、最悪の場合死亡事故に繋がります。

 

私は医療関係者ではないので、患者IDの取り違えが管理上めんどくさくなるだけなのか、死亡事故にまで繋がるほど大変なことなのかは分かりません。

上の文章はあくまでも「伝わる文章例」としてお読みください。

 

改善例では、キラキラネームが引き起こす未来を順を追って最後まで書きました。

元の文章では最後の部分が抜けていたため、うまく伝わらず「自分の仕事量が増えるからってキラキラネームに反対するなよー」のような返信もありましたね。

 

未来の先の先まで伝える。

それだけで文章に込めた思いは伝わりやすくなります。

 

ちなみに、改善例の文章は改行を抜いて138文字。

ツイッターでつぶやける文字数にまとめました。

※ただの文章例なので、上の文章をつぶやいちゃダメです。

 

まあ、上の文章をつぶやいたらつぶやいたで「死亡事故に繋がらないようにちゃんと管理しろやー」みたいな意見が来るでしょうけれども…(汗)

医療関係者の方々、いつもお疲れさま&ありがとうございます。

 

まとめ

文章を書くときは、自分と読者の間に知識の差があることを踏まえて、未来の先の先まで親切に書くことが伝わるコツです。

 

文章の書き方を説明する人は「小学生でも分かるように書きましょう」とよく言います。

この言葉には、今回のような「未来の先の先まで事細かく伝える」も含めるのです。

あなたの文章は未来の先の先まで語っていますか?

 

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