サイトやブログの記事の書き方を学べる教材を世に出してから1年。
私があまり「コピーライティング」という言葉を使わないせいか、こんなご質問が届きました。
(前略)
その方は「アフィリエイトにはコピーライティング技術が必須」という考えの方なのです。
ねこヨーグルトさんはこの考え方について、どうお考えか教えていただけると嬉しいです。
私の考えは「アフィリエイトで稼ぐにあたり、コピーライティングは必須ではない」です。
その理由と、私がどれだけコピーライティングを愛しているかお話ししましょう。
そもそもコピーライティングってなに?
辞書「大辞林」によると「コピーライター」とは。
コピーライター〖copywriter〗
広告文案を書くことを職業とする人。
(大辞林 第三版より)
「広告」の意味も載せます。
こうこく【広告】
(名)スル
①人々に関心を持たせ、購入させるために、有料の媒体を用いて商品の宣伝をすること。また、そのための文書類や記事。「新製品を雑誌に━する」「新聞に━を出す」「新聞━」
(大辞林 第三版より)
つまり、コピーライティングとは「人々に関心を持たせ、購入させるために書く文章」と言えます。
さて、ここで私が尊敬するコピーライターの玉山貴康さんをご紹介します。
コピーライター玉山さんの説く「コピー」
玉山さんと言えば、3.11のときテレビで耳にタコができるくらい聞いた「こだまでしょうか」(ACジャパン)のコピーを生んだ人。
玉山さんの名前は知らなくても、コピーは有名ですね。
他にもこんなコピーを生んでいます。
- 「楽しいか?」と何度も聞くお父さん (楽天トラベル)
- 「道でころんだ」と親をかばう、子供がいます。(虐待防止)
- ショックなのは、盗まれたことより、入られたこと。(セコム)
コピーを読むだけで簡単にその場面が想像でき、コピーによっては胸にグサっと悲しみが刺さります。
3.11のときに全国から集ったコピーは「頑張ろう」や「一丸に」といったものが多かったそうです。
でも、玉山さんは絶対にそれらの言葉を使いませんでした。
被災者の気持ちを考えれば、言われたくない言葉だから。
玉山さんは言葉を届ける先、人を見ています。
私はその「人を見る」姿勢に強く共感しました。
ああ、こういうコピーライティングならとても素敵だな、と。
そのため、アフィリエイト業界のうさん臭く、「技術」しか見ないコピーライターやコピーライティングに違和感を覚えます。
(そういうコピーライティングが悪いわけではなく、私は好きじゃないだけ)
コピーライティングが無くても稼げる
私がアフィリエイトを始めたとき、コピーライティングなんてカッコイイ技術は知りませんでした。
Webライターとして会社で記事を書きまくり、独学で身につけた「ふつうの技術」しかありません。
その程度でもブログでアマゾンの商品を紹介したら、成約率10%超えを達成。
アフィリエイトで成約率が10%出たらスゴイと言われます。
私の技術は、特別なものじゃありません。
自分の伝えたいことをわかりやすく伝えるだけ。なんの面白みもない、基礎的な技術です。
時には自分の人間性が文章に表れるため、そこが面白さかも……(笑)
しっかりした基礎があるから、読者に「他のサイトより読みやすい、わかりやすい」と言ってもらえます。
ありがたいことにねこヨーマニア(ファン)も増え、懇親会を開けば楽しい楽しい時間を過ごせます^^
(懇親会のご案内はメルマガ限定)
こんな経験をした私は「コピーライティングが無くてもアフィリエイトで稼げる」と初心者さんに言います。
また、「今コピーライティングでつまずく場合は、いきなり難しい技術に挑戦しているからでは?」とお訊きしたいです。
そして……。
コピーライティングがあればもっと稼げる
無くてもいいですが、身につけたら強いのがコピーライティングです。
一部の情報教材アフィリエイターたちが勧める「技術重視のコピーライティング」は以下の場面で活きます。
- 成約を重視した営業マン的なアフィリエイターが商品紹介記事を書くとき
- 商品販売者がセールスレターを書くとき
私もたまーにこうしたセールスレターを書くときにコピーライティングを使います。
ただ、アフィリエイト業界のコピーライティングのうさん臭さが好きではないため、人間らしさ、人の温もりを感じられるよう心がけています。
私のコピーライティングはまだまだ未熟ですが、「セールスレターは成約率1%を超えたら優秀」と言われる中、上記のセールスレターはその値を超えています。
残念なコピーライターがコピーライティングの印象を悪くする
玉山さんのように、言葉を届ける相手を見る素敵なコピーライターもいれば、自分のことしか考えない残念なコピーライターもいます。
私が自分の文章術をまとめた教材「文才ゼロから始めるweb記事執筆術」(才ゼロ)を世に出したとき、こんな出来事が起きました。
「こんな教材よりコピーライティングのほうが優れている! コピーライティングを学べ!」という記事があふれたのです。
才ゼロとは別のコピーライティング教材を勧めるものでした。
そのような意見は個人の自由なので、出てくるのは問題ありません。
他の教材と比較してもらうことも大歓迎です。
しかし、私がひどく残念に思ったのが、それらの記事がひどくお粗末だったこと。
- 私の教材の中身を確認せずに憶測でこき下ろしただけ
- コピーライティングを推奨しているのに、コピーライティングの技術が一切見えない批判だけの文章
- 読者のことを考えず、自分の報酬欲しさに間違った情報を書く、情報発信者の風上にも置けない姿勢
情報発信の基礎を解説する私の教材を否定しながら、基礎ができていない人が目立ちました。
アフィリエイト報酬欲しさにそうした記事を書いてしまう気持ちはわかりますが、読者のことをまったく考えない記事は誰も得しません。
憶測で記事を書けば、事実と異なります。
事実と異なったら、事実を知る人たちから信用を失います(捏造、ヤラセ…と呼ばれる記事ですね)。
信用を失った情報発信者の言うことは誰も聞きません(某新聞と同じように)。
憶測で記事を書けば、情報発信者として終わります。
情報発信で生きていくなら、私たちは正しい情報を発信するよう努力しなきゃいけません。
報酬欲しさにでたらめな記事を書く人が、コピーライティングやアフィリエイトの印象を悪くします。
真剣に書かなかった記事がどれほど他者に迷惑をかけているのか……。
また、自ら首を絞めていることに彼らが気づく日は来るのでしょうか。
コピーライティングの印象をこれ以上悪くしないでほしい
コピーライティングの定義はさておき、私は玉山さんのコピーと姿勢が好きです^^
言葉を届ける相手のことを考え。
まるで一行小説のように。
光景がふと浮かぶ文章。
コピーライティング最強説を謳う人たちは謳ったままで結構なので、どうかちゃんとしたコピーライティングの技術を持って、謳ってほしいです。
コピーライティングが本当に好きなら、他者を否定する小学生みたいな悪口記事ではなく、素晴らしいコピーライティングを披露し、読者をコピーライティングに惚れさせてほしい。
私のところには、「ねこヨーさんの文章が好きだから」という理由で来てくれる人がいます。
同じように、コピーライティングを心底愛する人は「あなたのコピーが好き!」と読者をコピーライティングに惚れさせてほしい!
私が玉山さんのコピーに惚れたように。
そのほうが憶測や否定の記事を書くより健全で、みんなが喜べる記事を書けます。
私もそういう記事を読んでみたいです^^
アフィリエイトに初挑戦するとき、どの知識をどんな順番で学ぶ?
おまけ情報。
コピーライティングをあまり使わずに生きる私は、アフィリエイト初挑戦の人にコピーライティングを勧めません。
アフィリエイト初心者さんが何から学ぶと良いか、私なら以下の順番で勧めます。
- 戦略
- 記事や文章の書き方(コピーライティングではなく、もっと基礎)
- その他
「1.戦略」とは、基本的なアフィリエイトのやり方です。
- アフィリエイトとはどういうもの?
- 何をすれば報酬をもらえる?
- サイトやブログはどう作ればいい?
などなど。これらを学び実践すれば、アフィリエイトで稼ぐための場所を作れます。
「2.記事や文章の書き方」とは、そのまんまです。
自分の考えや思いを文章でわかりやすく伝える技術は必要です。
私がコピーライティングのような高等技術より先に「基礎」を勧めるのは、基礎を知らない人が多いから。
学校や学べる機会が無かった私たちは、いきなりブログを書いても考えや思いを伝えられず、報酬はもらえず、イライラしたり悩んだり……散々です。
9割の初心者さんが文章で悩むので、順番の2つ目に「文章の基礎」を置きました。
早いうちから記事書きのコツをつかんでおくと良いです。
(「たくさん書いてうまくなれ!」と体育会系な人は言いますけど、教材なしでたくさん書くのは効率悪いです。「水飲まずに運動しろ!」みたいな……)
「3.その他」とは、テンプレートなりツールなり、コピーライティングなり……。
時間短縮になるものや今以上に報酬を増やせるものを指します。
最初からツールを買う初心者さんもいますが、優先度は低いです。
まずは自分をレベルアップさせるため、「1.戦略」から手をつけましょう。
コピーライティングも、自分がある程度レベルアップしてからさらなる高みへ行くためのものです。
まとめ
長々とした私の言い分をまとめると、これが言いたかっただけです。
- アフィリエイトで稼ぐためにコピーライティングは必須ではない
- 応用としてコピーライティングを使えれば強い
- 残念なコピーライターはこれ以上コピーライティングやアフィリエイトの印象を悪くしないでほしい
- 玉山さんのコピーは素敵!
なぜ、情報教材アフィリエイト業界はこれほど「文章=コピーライティング」となってしまったのかなぁ、とときどき想像します。
おそらく、「文章が書けません…」と悩む人に勧められる教材がコピーライティング系しかなかったから、だと私は思ってます。
でも、コピーライティングは難しいです。
多くの人は記事書きのコツさえ知らないから。
だから、あせらずじっくり。
まずは基礎から身につけましょう^^
私のように押し売りすることなく、自然体の情報発信で生きたいなら、私の教材「文才ゼロから始めるweb記事執筆術」をどうぞ。
あなたがあなたらしい言葉で文章をつづれますように。
イエス、ヌクモリティ!