しずかにねこ

そういえば書いてなかったー、と気づき、今回は「著作権」について取り上げます。

この前、アフィリエイトでめちゃくちゃ稼ぐ人が著作権について大間違いなことを言っていました。

「著作権法は申告罪だから、権利者から怒られるまではやっていい。バレなきゃいい」

挙句の果てには「勝手に使っても、宣伝になればいいんだよ」なんて言う始末。

そんな小学生の言い分みたいなことを大の大人が言ってることにビックリしました。しかも、教える立場の人間が。

そこで教わる人たちも「宣伝になればいいんですね!」と鵜呑みにしていて……。

(たしかに著作権ってそういう側面もありますが……(汗))

他にも、マンガのコマや映画のシーンなど勝手に自分のブログに貼るアフィリエイターは多いですね。

全部ダメです。

ライター畑出身の私からすると、「ああ、やっぱりアフィリエイターって著作権について甘いんだなぁ」と残念な気持ちになります。

ここを読むあなたは、著作権について正しく理解して、ステキな情報発信者になってください^^

著作権ってなに?

もし、あなた(著作者)ががんばって6時間かけて描いた力作の絵(著作物)が知らないところで勝手に使われていたら、イヤだと思いませんか?

著作権とは「そうだよね、イヤだよね。よし禁止にしよう」というルールです。

著作権に限らず、法律とはそもそも、「人が嫌な思いをすることを防ぐもの」だと私は考えています。

著作権については、宣伝になろうがなるまいが、「自分のものを勝手に使われたらイヤだ」という感情が沸くから、わざわざ法律として定めています。

「人のものを勝手に使っちゃダメっしょー」と当たり前に理解するモラルのある人ばかりなら、わざわざ法律にしなくてもいいのです。

(でも、上で話したような自分勝手な言い分の人がいるから、法律としてご丁寧に文書化しています)

以下に、他者の著作物を正しく使う方法をいくつか載せます。

あなたはルールを守れるカッコイイ大人でいてください。

著作権を気にせず他者の著作物を問題なく使う3つの方法

  1. Googleの画像検索で探す
  2. 素材サイトを使う
  3. 著作者に許可をもらう

方法1. Googleの画像検索で探す

Google画像検索」で画像を検索しましょう。

ただ、たまに「Googleの画像検索で表示された画像は勝手に使っていい」と言う人がいますが、間違いです。

Googleは、検索された言葉に関係ありそうな画像を表示しているだけ。「勝手に使っていいよ」とは言ってません。

こんなふうに小さく注意書きもあります。

Google画像検索イメージ

Googleの画像検索に表示された画像は基本的に勝手に使ってはダメです。

しかし、以下の条件を指定すれば、使ってもいい可能性のある画像を表示できます。

「検索ツール」をクリックすると条件を指定できる項目が現れます。

「ライセンス」をクリックして「再使用が許可された画像」をクリックするだけです。

Google画像検索 フィルタリング

上記の方法で検索して出た画像は著作権を放棄したわけではないので、念のため著作者のサイトで利用ルールを確認しましょう。

また、後で説明する「引用元の記載」や「著作権表記」が必要になることもあります。

ただ、このやり方では高品質のものが見つかりにくいと思います。

ということで、次の方法をやりましょう。

方法2. 素材サイトを使う

画像、写真、イラスト、曲など、いろいろな素材サイトがネットにはあります。

有名どころでは以下です。

他サイトと使う画像がかぶるのがイヤなら、有料の素材サイトを使うのもいいでしょう。

素材サイトによって利用ルールが異なります。ルールを守って使いましょう。

  • 商用利用可・不可
  • 著作権表記必要・不要 (後述)
  • 引用元の記載必要・不要 (後述)

など。

あなたに利益が出るサイトで著作物を使いたいなら「商用利用可」の著作物を選びます。

方法3. 著作者に許可をもらう

さいごに、プロが使う方法をご紹介。

私が某編集部に記事を寄稿していたとき、編集部とこんなやり取りをしました。

「記事でこの画像を使いたいです」

「じゃあ、版権元の会社に問い合わせてみますよ。許可をもらえたら記事に掲載しましょう」

このように、他者の著作物を使いたいときは著作権をもつ人や会社に訊けばいいんです。

「うちの媒体に載せてもいいですか?」って。

これを面倒くさがってしない人たちがあとで痛い目にあいます。

丁寧に訊けば、だいたい答えてもらえます。

著作者に問い合わせるときは以下の3点を書きましょう。

  1. どの著作物を使いたいのか
  2. どんな媒体に載せたいのか
  3. 掲載にあたって条件はあるか (商用利用可? 加工はOK? 掲載費はかかる? など)

私が長年遊んだゲーム「ファイナルファンタジーXI」では、私はブログにゲーム画像を掲載するとき、スクウェア・エニックスに問い合わせました。

そのときの回答が「画像内に著作権表記をすれば掲載OK」とのことだったので、私は画像内に著作権表記をして掲載しました。

たしか「Copyright (C) 2002 – 2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. 」でした。

……いま「ファイナルファンタジーXI」について調べたら、ここに記載がありました(汗)

著作物の取り扱い方法について、このように著作者のサイトに書かれていることもあります。

「こういう条件で使うなら連絡しないで使っていいよ」と。

その場合は、ルールを守れば連絡しないで使って構いません。

ルールがわからない場合は問い合わせましょう。

丁寧に訊けば、ちゃんと答えてくれます。

問い合わせれば、すんなりOKしてもらえることがあります。条件つきなら従いましょう。

もし、画像を加工して使うなら加工しても良いかあわせて訊きましょう。加工がダメなこともあります。(そのまま使ってね、ということ)

その他、著作権について詳しくは以下のサイトを見てください。

著作物の正しい使い方は? | 著作権って何? | 著作権Q&A | 公益社団法人著作権情報センター CRIC

引用元の記載と著作権表記

忘れがちなのが「引用元の記載」です。

たとえば他者の画像を使う場合は、画像の近くに著作者のサイト名とリンクを貼るのが一般的です。

例:

Apple Store 交換修理の様子

(画像引用元:Mac戸惑い記 第8回:バッテリーの交換修理でアップルストアに行ってきた|ねこヨーグルト)

著作者が「引用元の記載はいらないよ」と言っていたら、上の例の場合は「(画像引用元:〜)」を書かなくて大丈夫。

著作者が引用元の記載についてなにも言っていない場合は、引用元を書いておけば丁寧です。

また、著作権表記も忘れずに書いておきましょう。書き方はシンプルです。

著作権表記の例:

© 2011 ねこヨーグルト

著作権表記については以下の記事が参考になります。

年号と©マークと何が必要?Copyright(コピーライト)表記の正しい書き方 | 株式会社LIG

ただ、著作者が「著作権表記はこう書いてね」と指定したなら、そのとおりに記載しましょう。

著作権についてまとめ

  • 人のもの(著作物)を勝手に使っちゃダメ (宣伝になるとか関係ないよ)
  • 著作物を使いたいなら……
     1. Googleの画像検索で探す
     2. 素材サイトを使う
     3. 著作者に許可をもらう
  • Googleの画像検索に出た画像はなんでも使っていいわけじゃないよ
  • 「再使用が許可された画像」の条件で検索しよう
  • 念のため利用ルールを確認しよう
  • 著作者に問い合わせれば安心!
  • 著作者のサイトにルールが書いてあれば従おう
  • ルールが書いてなければ以下の3つを添えて問い合わせよう
     1. どの著作物を使いたいのか
     2. どんな媒体に載せたいのか
     3. 掲載にあたって条件はあるか (商用利用可? 加工はOK? 掲載費はかかる? など)
  • 他者の著作物を使うときは、引用元の記載と著作権表記も忘れずに!
  • 引用元の記載……引用元のサイト名とリンクを貼る
  • 著作権表記……一例「© 2011 ねこヨーグルト」

はい、著作権のあれこれでした!

ややこしいかもしれませんが、一言で言えば「人のものを勝手に使わない」です。

また、「使いたくなったら持ち主に聞こう」と覚えておいてください。

著作権を正しく守って、みんなで気分よく情報発信しましょう^^

一部のアフィリエイターの間違ったルールに惑わされないように!

それでは、良い情報発信を〜。