脳科学マーケティング100の心理技術

先日ネットサーフィン中に見かけて、ビビッと来た本を衝動買いしました。「脳科学マーケティング100の心理技術」です。(著者:ロジャー・ドゥーリー、翻訳協力:ブレインウッズ株式会社、出版:ダイレクト出版)

結論から言えば、買う価値はあまりなかったです(汗)
がんばって読んだ割に得られたものが少なくて、けっこう悲しい……。

この本はいろんな所でおすすめされるらしく、本音レビューを求める人がこちらに訪れます。本を買ってしまった人から「ねこヨーさんと同じ感想です(笑)」と言われることもあり、手に取るかはしっかり検討してほしいと思います。

なぜ、買う価値がないのか、どんな本なのか、詳しくお話ししますね。

買わなくていい理由(少しネタバレあり)

私が衝動買いしてしまったのは、本の販売ページの書き方がうまかったからです(笑)
参考:脳科学マーケティング100の心理技術【ダイレクト出版】 公式サイト

上のページを見ると、いきなりクイズから始まります。答えを予想して読み進めると……はずれ。くやしい!(あなたは当てられました?)

さらに読み進めると、「とても役に立つようなことが書いてありそう!」と思って即ポチ。んー上手。見事に買わされました。

注文から2日後に届き、ワクワクして読んだ結果……。

私が読み始めて最初に抱いた感想は、「なんだか読みにくいなぁ…」でした。なぜかスラスラ読めません。原本が悪いのか、訳し方が悪いのか……。とにかく、読むのと理解するのに疲れる本でした(汗)

本の内容を説明すると、「ニューロマーケティング(脳の働き)の概念を100個紹介するから、マーケティングと商品の改善に役立ててね」というもの。本から抜粋します。

よくも悪くも本書はそのような本でもない。もっとささやかな、簡単に理解できる概念を寄せ集めたもので、その1つひとつの概念がニューロサイエンスや行動研究に基づいているというだけだ。

これはマーケター、経営者、事業主向けの実用的アドバイスを紹介する本であって、科学者やニューロサイエンス・オタク向けの本ではない。

「脳科学マーケティング100の心理技術」P.6~7より

言い回しがわかりにくいですね(汗) つまり、ブロガーやライター、アフィリエイターが読んでも得られるものは少ないです。もし、あなたがブログ収入を増やしたいブロガーやアフィリエイターなら、この本の対象者ではありません。

私は商品販売もしているため、そっちで使える知識を得られたらいいな、と期待して買いました。

では、上記の抜粋にある「マーケター、経営者、事業主」が学べることはあるかと言えば、やはり学べることは少ないと言えます……。

対象者は意識高い系?

この本を読んで喜ぶのは、おそらく「物販の商品販売に携わる人や個人事業主の中でも、とくに知識欲の強い人や意識高い系の人」です。あるいは、「レストランや個人商店でなにかを売っている人」はそこそこヒントを得られるかも。

偏見かもしれませんが、私はこの本を読みながら「意識高い系の人がいろんな研究結果から無理やりマーケティングにつなげた話をしただけの印象」を受けました。

読み終わっても「すごい知識を手に入れたぞ!」「すぐに活かせるぞ!」の興奮が無いんです(汗) スカスカのなにかを食べた感じ。

なんでだろう? と考えたところ、こんな理由が浮かびました。

  • 引用する研究があっさりしているため。
    「どこの誰が、どんな状況で実験したか」が書かれておらず、引用する研究の信ぴょう性に欠ける
  • 本書の目玉「実用的アドバイス」は、「これをしたら効果があった」の事例ではなく、「こうすればいいかもね」の思いつき集で止まっているため。
    話の内容は具体的と言えば具体的ですが、それ実践できる? 効果はある? と考えると、「うーん……」と思っちゃう。

私の読み込みが甘いのかもしれませんが、上記の理由により「意識高い系の人がいろんな研究結果から無理やりマーケティングにつなげた話をしただけの印象」になっています(汗)
(私のこの感想が間違っていないか、もし購入されて読み終えたら、感想を教えてください)

読み途中の感想は上のとおりで、読み終わったあとも「得られたものが少なかった……」「それほど価値がなかったなぁ……」という印象でした。

メモした8個のコツはありがたいことに私の売上アップにつながりましたが、残念ながらこの本をおすすめする理由にはなりません。なぜなら……

「脳科学マーケティング100の心理技術」より「世界一ずる賢い価格戦略」をおすすめします。

私がメモした8個のコツの中で、売上に貢献したのは「価格設定」の部分でした。しかし、価格設定を学ぶなら「世界一ずる賢い価格戦略」のほうが詳しく学べます。

同じお金を払うなら、断然こちらがおすすめです。同じダイレクト出版ですし、なにより読みやすい&理解しやすい!
参考:世界一ずる賢い価格戦略 (著者:ダン・ケネディ、ジェイソン・マーズ)

「世界一ずる賢い価格戦略」をかるく説明しますね。
私たちが商品やサービスを売るとき、価格を高くつければ収入も増えます。

でも、多くの人は「値段を高くしたら、きっと買ってもらえないし怒られそう(汗)」と謎の罪悪感におそわれます。作った商品やサービスにはちゃんと価値があるのに、適正な価格をつけられずに安売りしがちです。

そのため、多くの時間と労力をかけて販売したのに、「あまり収入にならなかった……。いつまでもラクにならないなぁ……」と稼げない状態に。

そんな「良いものを売っているのに稼げない」を抜け出すための「正しい価格つけ」を学べるのが、「世界一ずる賢い価格戦略」です。商品の価格を2倍にしてもお客さんに喜ばれることが可能になり、収入もあっさり2倍になります。

また、はじめて自分の商品やサービスを売るとき、いくらで売るか悩む場合も「世界一ずる賢い価格戦略」を読めば、価格がさくっと決まります^^

自分の生み出したモノの本当の価値に気づけるので、「世界一ずる賢い価格戦略」はおすすめです。
参考:世界一ずる賢い価格戦略 (著者:ダン・ケネディ、ジェイソン・マーズ)

ということで、最後は他の商品紹介になっちゃいましたが、「脳科学マーケティング100の心理技術」のレビューでした。

「脳科学マーケティング100の心理技術を勧められたんだけど、なんか怪しいんだよなぁ」と思う人に、このレビューが参考になったら幸いです^^

意外にもおすすめする人が多いせいで「脳科学マーケティング100の心理技術」を「良いものかも?」と思っちゃいますが、私はおすすめできません( ̄ー ̄)

それでも、もし買ってしまったら……ぜひ感想を教えてください(笑) 私いつもツイッターにいますので~。→@nekoyogurt