情報商材に限らず、書店に並ぶ本にも「初心者でも分かる!」といったものはたくさんありますね。
でも、あれって分かりにくくないですか?
初心者用なのに分からないよ!
教育番組って…
私が初めてその感覚を味わったのは、小学生の頃です。
あれはNHKの教育番組を見ていたときのこと。
よくやってますよね。着ぐるみたちが小学生用に算数の説明をしている番組。
あれって途中で問題が出るんです。で、純真な小学生の私は紙に書いて解こうとするわけです。
「えーっと、問題の式を書いて、答えは…」
『答えは3だね!』
「うわ、答え言うの早いよ!」
コントみたいですが、ホントこんな感じです(笑)
放送時間の関係で解説が急ぎ足になるのは分かりますが、画面の中で喜ぶ着ぐるみたちに小学生の私は人生の敗北感…じゃなかった、「置いてけぼり感」を味わされました…。
プログラマーの本も…
似たような感覚は大人になってからも味わっています。
例えば、プログラムの本。
解説本によくある演出として先生と生徒が出てくるものがあります。
生徒が悩み、先生が助言して解説が進む内容です。
生徒「うーん、ここが分からないなぁ…」
先生「そこはね、かくかくしかじか…」
生徒「そっか、分かった!」
私「分からん!(怒)」
これもコントみたいですが、ホントにこうなります(笑)
だいたい、生徒が頭良すぎなんですよ。
一度の説明や少ない解説で分かるって、君は天才かと…。
私にとって、こうした本は思い通りに話が進む筆者の自己満足にしか見えませんでした。
なぜ初心者用の教科書は難しいのか
上のような初心者用の本がなぜ初心者にとって難しいかと言えば、その本を初心者が作っていないからです。
教育番組で言えば、作っているのは大人。でも、見るのは子ども。
プログラマーの本で言えば、作っているのは上級者。でも、見るのは初心者。
大人は子どもの気持ちが分かりません。
上級者は初心者の気持ちが分かりません。
だから、分かりにくい初心者向けの教科書が完成します。
本でも情報商材でも、「初心者用」というからには筆者は実際に初心者に見てもらって、本当の「初心者用」を作ってほしいですね^^
自分が想定した「初心者」なんて、結局は自分にとって都合のいい天才の初心者にしかなりませんから…。
…え、そんなの私の頭が悪いだけだ、って?
ぐぬぬ、否定はできません(汗)