最近、大学生が「就職活動をやめてフリーランスで生きます!」とブログで宣言するのが流行っているようです。
私としては賛成も反対もありません。人様の人生ですし、好きにすればいいと思います。
ただ、大学生に対する世間の反応が辛口なので、その理由と対策を私なりにまとめました。新卒フリーランス(?)の道に進もうとする若者はご参考まで。
就職活動から逃げたくなるのは分かります
私がこの記事を書くきっかけとなったのが、彼の記事を読んだこと。
【就活失敗】40社受けて内定ゼロのぼくはフリーランスで生きていく – いわタワー
※他にも新卒フリーランスを目指す大学生はいます。
彼の言い分をまとめると以下のとおり。
- 就職活動で40社落ちた
- 面接で嘘をつくことがイヤ
- 自分が社会不適合者とわかった
- 会社勤めではない生き方のほうが楽しそう
- 就職活動を辞めてフリーランスとして生きる
私は彼の気持ちがよく分かります。
私は就職活動のとき、2社落ちてかなり凹みました。40社の不採用はとてもとても精神的にキツイことは簡単に想像できます。「君なんて必要ない人間だよ」と40人の大人から言われるみたいなものですから……。
就職活動の結果から、彼は自身について社会不適合者と判断したようです。
ただ私が思うに、彼は「社会不適合者」ではなく、「会社不適合者」なのではないでしょうか。 (会社という働き方が合わないだけ)
私も今では会社勤めをやめてフリーで生きてますから、会社勤めの働き方を無理にする必要はないと思っています。
ただ、彼がもし本当に「社会不適合者」なら、フリーランスで生きることは不可能のように思います。
フリーランスは知識や技術に加えて、コミュニケーションで仕事がとれるから。
フリーで生きる私が一緒に仕事をしたい人を選ぶとしたら、仕事に必要な知識や技術があり、人間性に問題ない人が良いです。(私が一緒に仕事したくない人…約束を破る、人を否定ばかりする、など)
そのため、会社勤めの道を進まないなら、自力で知識や技術を蓄え、人間性も磨き、コミュニケーション能力もそこそこ必要です。
フリーの生き方は楽しそうに見えますが、見えない部分の努力はもちろん必要です。
新卒フリーランスを目指す大学生にツッコミが入る理由
なぜ、世間の大人たちは寄ってたかって「新卒フリーランス大学生」を叩くのでしょうか?
ちょっと「フリーター」と「フリーランス」の違いからおさらいしましょう。
フリーターとは、アルバイトで生計を立てる人のこと。
フリーランスとは、一つの会社に属せず、いろんな会社や人の仕事をこなす人のこと。 (医者、ジャーナリスト、作家、俳優など)
さて、人生の先輩たちが「新卒フリーランス」を目指す大学生にツッコミを入れるのは、大学生が以下のことを語らない(語れない)からです。
自分がどんな知識や技術をもち、どうやってお金を稼いでいくのか。
ここを語ってないため、「それフリーランスじゃなくてフリーターじゃない?」とツッコミが入ります。
フリーランスはいろんな会社や人に選ばれないと仕事がありません。一定の知識や技術が求められます。
世間の大人たちも「新卒でフリーランスで生きられる人とは、一体どんなスゴイ人なんだろう?」と気になっているのでしょう。
大学生にたくさんのツッコミが入るのは、世間の大人たちがそれだけ興味をもつ証と言えます。(会社の面接でも聞かれる「あなたに何ができますか?」を大人たちが聞いているようなものですね)
新卒フリーランスを宣言したい若者へ
宣言するのは自由です。自分の人生を決めるのは自分です。
もし、人生の先輩たちから余計なことを言われたくないなら、納得させられる材料を揃えておくといいでしょう。
自分はどんな知識や技術を持ち、どんな仕事をしていくのか。
冒頭の彼で言えばファッション関係の知識があるようなので、そこをウリにできます。
ブログで意思表明するとき、上記を語れれば納得いく大人たちも多いでしょう。(あとは仕事を会社でやるのか、個人でやるのか、の違いだけだから)
がんばってほしいですね^^
ちなみに、フリーランスとして生きられるほどの知識や技術があり、ブログでアピールできる能力があるなら、会社から仕事の依頼がくると思います。
就職活動で落とされた恨みはあると思いますが、その際は「会社」という組織を敵対視せず、会社の中の人やお客さんを喜ばせる人でいてほしい、と私は願います。